ファイナンシャルプランナーの福田です。
日本人の世帯あたりの生命保険に加入している割合は今は約80%です。
少し前の平成28年の調査では男性が81.7%で女性が83.0%となっています。
この割合でも相当高いと思うのですが、昔から比べるとこれでもかなり割合というのは下がったと思われます。
ただ学校を出て数年の若い世代に保険は必要なのでしょうか?
20代の独身女性に保険は必要かどうかについてお話していきます。
目次
20代独身女性に保険は不要?
貯蓄があれば保険は必要ない
保険というものは何かあった時に給付されるものですから、まだまだ健康な時期の20代には必要ないように思えますね。
また独身女性ということですので養う家族もほとんどいないと思われますから、大きな死亡保障などは必要ないでしょう。
また医療保険についても、自分が入院した時にお金さえ持っていれば入院しても何も困りません。
要するに貯蓄がある人は保険は必要ない、と言い切れるのです。
ただ実際の話でいうと20代の独身女性ということであれば、仕事をし始めてまだあまり期間が経っていない人が多いと思われます。
あまり仕事をしていない期間の時に必要かつ十分な貯蓄ができているのか?と言われると十分な貯蓄がある人の割合は少ないでしょう。
貯蓄があまりないのであれば保険を検討してもよい
先ほどもお話した通り、貯蓄がある人はがんなどの大きな病気になっても保険は必要ありません。
しかし貯蓄がない人であればもし大きな病気になってしまった時に経済的な不安が出てくる可能性があります。
必要以上に煽るつもりは全くありませんが、貯蓄がない人のために保険はありますので、大きな病気の時の備えはしておく方がいいでしょう。
だからと言って高額な保険に入る必要は全くありません。
今の状況と照らし合わせた上で、がんになったら仕事が続けられなくなるとか、婦人系の病気になれば支払いが大変になるとかを考える必要があります。
貯蓄性の保険って必要?
保険で貯蓄する必要は?
まだまだお若い女性の方の心配ごとの一つはは「貯蓄」ではないでしょうか?
年金制度に対する不安から将来に少しでも多くお金は残しておきたいと考えられているしっかりした考えをお持ちの女性は最近特に増えてきていると思います。
では保険で貯蓄ができるのか?それとも普通に貯蓄する方がよいのか?について少し考えていきたいと思います。
貯蓄性の保険というと生命保険の基本形の中でいうと終身保険と養老保険の2つになります。
養老保険
これはその昔、国内生保の主力商品として君臨してきた商品です。保険料が高い貯蓄タイプの保険です。カンタンにいいますと
死んだ時の保険金と満期になった時の満期金が同じ金額
そんな保険です。
例えば、死んだときに1000万円、満期になった時も1000万円というものです。
これは昔、運用利率がよかった時には非常にいい商品でした。というのは支払総額が600万円で、満期金として1,000万円受け取りをすることができたのです。もっとお金がたまった時期もありました。
しかし、今はそれほどのリターンを期待することはできません。
ですので、実際に1,000万円の満期金を受け取るには950万円の支払いが必要というものになっています。
さらに2017年4月以降はさらに料率も下がり、販売している会社自体が少なくなっています。
ただ外貨建ての養老保険というものは料率も高くこの保険で貯蓄をしている人もイン¥まはかなりいると思われます。
終身保険
これは読んで字のごとく、一生涯の保障をする保険となっています。
極端に言いますと、人間は絶対に死にますので、やめることがなければ絶対に保険金がもらえる保険の仕組みとなっています(笑)
この保険は養老保険と同様に貯蓄性があるタイプの保険です。
養老保険と違うところは満期がないという点と養老保険よりも保険料が安いというところです。
また、一生涯の保障がありますが、支払期間は自由に設定することができるので、例えば20年間で支払いを終了させると、保険期間は一生涯ですが、支払いは20年で終了ということもできるのです。
また支払い期間が終了したあとも支払った保険の解約返戻金が増えていく仕組みになっています。
今お金を貯める保険というとこの終身保険を利用するケースが多いとはいえますね。
年金保険
これは生命保険の基本形には入っていません。というのも保障という機能はなく、もし万一のことがあった場合には支払った金額だけが戻ってくるという仕組みになっているのです。
よって死亡保障を商品性と考えた場合には基本の形には入ってこないわけですね。
この商品はまさに年金の積立の一助として利用する方が多いです。
少し前まではそれだけの使い方だけではなく色々な方法もありましたが、現在は通常の利用方法しかできないでしょう。
ただこの年金保険は控除枠というものが生命保険料控除とは別に設けられていまして確定申告や年末調整の時にお金が戻ってくる制度があります。
この制度は国の制度ですし、今の日本円の預貯金の金利ではお金は増えていきません。
そういうことを考えると、年金保険は貯蓄という観点で見ても今の時代には選択肢の中の一つに入ってくるのではないでしょうか。
生命保険料に払っている月額の相場は?
20代の生命保険料の相場は?
生命保険のデータを色々と集めている生命保険文化センターという団体がありまして、そこの調査によると20代の生命保険料の平均というものがあります。
20代という括りになっていますので、掛け捨てとか貯蓄性とか独身とか既婚という分け方ではありませんが、おおよそ年間12万円ほどというデータがあります。
1年間で12万円ということは毎月1万円の保険料ということになりますね。
毎月1万円の貯金を保険でするというのは、他でも貯蓄をしているのであればいいのですが、貯蓄の全てを保険ですることはおすすめできません。
というのも保険は長く続けていけば支払った保険料よりも多く戻ってくる仕組みのものもありますが、短い場合ですと損をする可能性が非常に高くなります。
なので中長期的に資産運用をするという形で保険に入るのはいいと思いますが、あくまでも余裕資金で行うのが正解だと思います。
掛け捨て保険は必要か?
では掛け捨て保険は必要でしょうか?
掛け捨ての保険というのは保障をメインに加入することになりますね。
つまり自分に何かあった時に自分で受け取れる保険であれば掛け捨てでも意味はかなり出てきます。
ファイナンシャルプランナーの人は医療保険に入っておきましょう、という言葉はよく目にするのですが私は少し違う考えを持っています。
がんなど大きな病気の備えをする方が重要だと思います。
近頃の入院事情は短期化傾向にありますが、費用の面では高額化しているのも紛れのない事実です。
大きな病気になった時に経済的な不安をなくすものが保険の役割であると思いますね。
20代独身女性の保険のまとめ
大きな病気の備えをしっかりしましょう
20代の独身女性には大きな死亡保障というのはほとんど必要ないでしょう。
しかしながら自分に何かあった時のための保険は貯蓄がない方であれば準備しておくに越したことはないと思います。
ではどんな保険が自分にあった保険になるのでしょうか?
これは支払えるお金がどれくらいあるかによって変わってくると思います。
個人的な意見で言わせてもらうとがんなどの大きな病気に対応できて、葬式代程度の死亡保障が付与されている保険が多くの人に受け入れられやすいと思っています。
それでいて掛け捨てではなく貯蓄もできていれば、保険請求するような病気にならなくても支払った保険料がムダにならないと思います。
どう選べばいいのか?
もちろんその人その人の状況によってあった商品は変わってきますが、これを自分一人で考えることは非常に難しいですね。
またそれを自分で全部考えて加入するというのはさらに難しいと思われます。
色々と勉強して加入されるのも確かに良い方法であるとは思いますが、やはり専門の知識を有した人に相談するのが最も早くて賢い方法です。
現在私はZOOMにて毎月10名さま限定でお試し相談を承っています。
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私の考え方は基本的には必要最低限の保障で賄うべきであると思っています。
30分ほどの相談にはなりますが、参考になるのではないでしょうか。