医療保険

【2025年版】20代女性の医療保険|必要性・選び方・おすすめの保障を解説

20代女性は、仕事にプライベートにと毎日をアクティブに過ごしながらも、将来の自分についてしっかり考えている方が増えています。

おしゃれや美容も楽しみたいけど、将来のための貯蓄も大切にしたい」「もしもの時に備えておきたい」——そんな声をよく耳にします。

実際、最近の調査では20代女性の約7割が「将来の病気やケガに備えて保険に関心がある」と回答しています。

社会人になったばかりで収入も限られている中、どんな保険が自分に合っているのか、どこまで備えるべきなのか迷う人も多いのではないでしょうか。

この記事では、20代女性が医療保険を選ぶ際に知っておきたいポイントや、職業・ライフスタイル別の考え方、具体的な商品例まで、分かりやすく解説します。

自分に合った医療保険を見つけて、将来の安心につなげましょう。

20代女性に医療保険は本当に必要?

「20代は健康だから保険はいらない」と思われがちですが、実は突然の病気やケガで入院するケースも少なくありません。

厚生労働省のデータによると、20代女性の年間入院率は約7%。これは決して低い数字ではなく、盲腸や骨折、婦人科系の疾患など、予想外のトラブルが起こることもあります。

また、女性特有の病気(子宮内膜症、子宮筋腫、乳腺疾患など)は20代後半からリスクが高まります。

もし入院や手術が必要になった場合、医療費だけでなく、仕事を休むことによる収入減や、家族への負担も発生します。

さらに、一人暮らしの方や実家が遠い方は、急な入院時に頼れる人が近くにいない場合も多く、経済的な備えがより重要になります。

若いうちに医療保険に加入しておけば、保険料が安く、将来もそのままの金額で保障が続く終身タイプも選べるため、長期的な安心につながります。

健康なうちに備えることで、いざという時に「入っておいてよかった」と思えるはずです。 

医療費の目安と公的保障

突然の入院や手術が必要になったとき、実際にどれくらいの医療費がかかるのかは多くの方が気になるポイントです。

例えば、脳内出血で120日間入院した場合、医療費の総額は約373万円にもなるケースがあります。しかし、ほとんどの治療は公的健康保険が適用されるため、自己負担は3割(約112万円)に抑えられます。

さらに、「高額療養費制度」を利用すれば、1ヵ月ごとの自己負担額には上限が設けられており、収入や年齢によっては実質的な負担がさらに軽減されます。

たとえば、一般的な収入の方であれば、月の上限は約8万円程度です。

ただし、医療費のすべてが保険でカバーされるわけではありません。差額ベッド代(個室利用時の追加費用)や入院中の食事代、先進医療の費用、入院・通院時の交通費や日用品などは全額自己負担となります。

たとえば、差額ベッド代は1日5,000円~10,000円、先進医療(陽子線治療など)は1回300万円以上かかることもあります。

このように、公的保障だけではカバーしきれない費用や、予想外の出費が発生することもあるため、医療保険でどこまで備えるかを考えておくことが大切です。

タイプ・職業別の医療保険の考え方

医療保険の必要性や選ぶべき保障内容は、ライフスタイルや職業によっても変わってきます。ここでは、代表的なケースごとに医療保険の考え方をまとめました。

独身会社員の場合

大手企業に勤めている場合、福利厚生が充実していることも多く、会社の健康保険組合が独自の給付制度を設けているケースもあります。そのため、入院時の自己負担が少なくて済むことも。ただし、長期入院や三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)など、治療が長引く場合には会社の制度だけではカバーしきれないこともあります。

また、キャリア形成の大事な時期に長期療養が必要になると、昇進や異動に影響が出ることもあります。がんなどの一時金タイプや、将来の資産形成を兼ねた保険も選択肢に入れておくと安心です。

既婚・子どもなしの場合

パートナーがいる場合でも、共働きなら収入減リスクへの備えが重要です。将来的に妊娠・出産を考えているなら、異常分娩(帝王切開など)に備えた特約付き医療保険がおすすめです。妊娠前に加入しておけば、給付対象外期間を避けられるので安心です。

既婚・子どもありの場合

子育て中は、短期入院やケガのリスクにも備えたいところです。20代女性の入院確率は約7%と意外に高く、育児中の入院は家族の負担も大きくなります。実家のサポートが難しい場合は、短期入院に強い保険や、家事代行サービス付きの特約なども検討しましょう。

自営業・フリーランスの場合

病気やケガで仕事を休むと、収入がゼロになるリスクがあります。

入院や治療による収入減を補う「就業不能保険」や「所得補償保険」も視野に入れると安心です。

また、生命保険料控除を活用して、節税しながら備えるのもポイントです。

 掛け捨てが苦手な方のための選択肢

「掛け捨て型の保険はもったいない」と感じる方も多いですが、最近は払込保険料が将来戻ってくる「返戻型」や「貯蓄型」の医療保険も選択肢として増えています。

返戻型医療保険は、一定期間保険料を支払うと満期時や解約時に一部または全額が戻る仕組みです。

たとえば、30歳で加入し60歳で満期を迎えるプランなら、60歳時点で払込保険料の大部分が戻る場合もあります。

ただし、返戻型や貯蓄型は掛け捨て型に比べて月々の保険料が高くなる傾向があり、途中解約の場合は元本割れすることもあるため注意が必要です。

また、戻ってくる金額は支払った保険料よりやや少ない場合や、戻るまでの期間が数十年先になることも多いので、長期的な資金計画を立てて選ぶことが大切です。

掛け捨て型がどうしても苦手な方は、こうした返戻型や貯蓄型の医療保険も検討し、自分のライフプランや資産形成の考え方に合った商品を選びましょう。

 おすすめの医療保険の具体的な保障内容

20代女性が医療保険を選ぶ際は、商品名や保険会社にこだわるよりも、「どんな保障があると安心か」を重視するのがポイントです。

ここでは、若い女性に特に役立つ具体的な保障内容を紹介します。

1. 8大疾病保険料免除特約

がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病・高血圧性疾患・肝疾患・膵疾患・腎疾患など、8つの重い病気にかかった場合、それ以降の保険料の支払いが免除される特約です。

たとえば、20代女性でも発症リスクがある「腎盂腎炎」や「急性腎炎」などで一定の所定状態になった場合、以降の保険料が免除されることがあります。

若いうちは保険料が安いですが、長期的な保障を考えると、万が一の大病で保険料負担がなくなるのは大きな安心材料です 

2. 女性特有の疾病に手厚い保障

子宮内膜症、子宮筋腫、乳腺疾患、卵巣のう腫、甲状腺疾患など、20代後半からリスクが高まる女性特有の病気に対して、入院給付金や手術給付金が上乗せされる特約があります。

特に、女性特有の疾病で入院した場合は、通常よりも給付金が増額されるプランもあります

3. 入院・手術・通院のトータル保障

病気やケガで入院した場合の日額給付金、手術給付金、退院後の通院給付金など、治療の流れ全体をカバーできる保障設計が重要です。

近年は、入院日数が短くなる傾向があるため、短期入院でもしっかり給付されるプランや、通院治療に対応した保障もおすすめです23。 

4. 先進医療特約

公的医療保険の対象外となる先進医療(例:陽子線治療、重粒子線治療など)を受けた場合、実費を保障する特約です。

先進医療の費用は数百万円に及ぶこともあり、若い世代でも万が一に備えておくと安心です。

5. 保険料払込免除が適用される主な病気例

免除対象となる主な病気若い女性で発症リスクがある例
がん(悪性新生物)乳がん、子宮頸がんなど
心疾患心筋炎、心膜炎など
脳血管疾患脳出血、脳梗塞など
糖尿病若年性糖尿病
高血圧性疾患本態性高血圧症
肝疾患急性肝炎など
膵疾患急性膵炎など
腎疾患腎盂腎炎、急性腎炎など

特に腎盂腎炎のような若い女性にも起こりうる病気で、保険料が免除される特約は、万が一の際の経済的な安心につながります。

詳細は各保険会社の特約をご参照ください。

まとめ

20代女性は、健康で元気な時期だからこそ「医療保険はまだ必要ない」と思いがちですが、実際には突然の病気やケガ、そして女性特有の疾患リスクも無視できません。

20代で医療保険に加入する最大のメリットは、保険料が安く、健康なうちに審査も通りやすいことです。

特に、子宮内膜症や子宮筋腫、乳腺疾患などの女性特有の病気は20代後半からリスクが高まり始めます。

こうした疾患は治療や入院が長引くことも多く、経済的な備えが重要です。また、腎盂腎炎のような若い女性にも起こりうる病気で、8大疾病保険料免除特約が適用されるケースもあります。

これにより、もしもの時には以降の保険料支払いが不要となり、経済的な負担を大きく減らすことができます。

医療保険を選ぶ際は、入院・手術・通院のトータル保障、女性疾病特約、先進医療特約など、自分のライフスタイルや将来のリスクに合わせて必要な保障を絞って選ぶことが大切です。

掛け捨て型は保険料が安く続けやすい一方、貯蓄型や返戻型は将来の資金計画にも役立ちます。どちらが自分に合っているか、無理のない範囲で検討しましょう。

保険は一度加入したら終わりではなく、結婚や出産、転職などライフステージの変化に合わせて見直すことも重要です。

最近では20代女性の2人に1人が医療保険に加入しているというデータもあり、将来への備えとして医療保険を選ぶ人が増えています。

まずは自分のライフプランやニーズを整理し、必要な保障内容と保険料のバランスを考えましょう。

迷ったときは、無料相談や保険ショップを活用して専門家のアドバイスを受けるのもおすすめです。健康なうちにしっかり備え、安心して毎日を過ごせるようにしましょう。

 

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FP福田
FP福田
お金の持っている力を最大限に生かすコスパコンシェルジュ 情報を調べて、今できる最大限に効果の高い商品の購入方法をアドバイスしている。 これまでの相談件数は延べ2000人以上で95%以上の人から満足をしてもらっており、また陸マイラーとして実績は半年で20万マイル獲得の実績。