生命保険

生命保険の非課税枠を知らないと損?今からできる相続税と納税資金の備え方

相続」や「生命保険」というワード、みなさん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

でも、実際に自分のこととして考えたことがある方は、まだ少ないかもしれません。

人生にはいつか必ず「相続」というタイミングがやってきます。

そして、残された家族のために“どんな形でお金を残せるか”は、意外と多くの方の心配ごとです。

そんなとき、知っていると得をするのが「生命保険の非課税枠」という仕組み。

私自身も多くの相談を受けてきましたが、これを知っているかどうかで、相続の安心感はまったく違ってきます。

今回は、生命保険を上手に使った相続対策について、できるだけわかりやすく、実体験や実例を交えてお話ししていきます。

生命保険の非課税枠を活用した相続対策とは

みなさんは「生命保険と相続は相性がいい」と聞いたことはありますか?

これは決して大げさな話ではありません。

相続は、避けては通れない人生の節目。

特に財産を受け継ぐ側にとっては、思った以上にたくさんの手続きやお金の問題が降りかかります。

中でも「相続税」は多くのご家庭で悩みのタネになりがちです。

相続税は原則として、相続が発生してから10ヶ月以内に現金で一括納付しなければいけません。

もし財産の多くが土地や建物、自社株など“すぐにお金に換えられないもの”だった場合、「納税資金をどう用意するか」が大きな課題になります。

ここで頼りになるのが生命保険です。

なぜなら、保険金は現金として指定した受取人にダイレクトに支払われるからです。

「すぐに使えるお金」が確保できることで、相続税の支払いを慌てずに済ませられるというメリットがあります。

また、生命保険には「非課税枠」という特別な制度が用意されています。

これによって、相続人ひとりあたり500万円までの生命保険金は、なんと相続税の対象外にできるんです。

納税資金を確保するために生命保険ができること

それでは、実際にどのように生命保険を納税資金の準備に活用できるのでしょうか?

まず知っておいてほしいのが、財産の大半が不動産や自社株など、すぐに現金化できないものだった場合、相続税を支払うためのお金がすぐに用意できないことがあります。

預貯金や株など換金しやすい資産が十分にあればいいのですが、そうでない場合は本当に大変です。

納税資金が不足した場合、「延納」や「物納」という方法もありますが、これには利息がついたり、物納できる財産に制限があったりと、必ずしも思い通りには進みません。

こうしたリスクを避けるためにも、早めの対策が大切になってきます。

生命保険の最大の魅力は、「受取人にすぐに現金を渡せる」ということ。

例えば、終身保険を活用すれば、支払った保険料よりも多い金額の保険金が支払われる場合も少なくありません。

実際に、死亡保険金1,000万円に対して保険料が900万円だった場合、手元に残る現金は預金以上になることもあるのです。

この“すぐに使える現金”を納税資金として準備しておくことで、残された家族が困るリスクをぐっと減らすことができます。

さらに、前述の「非課税枠」を活用すれば、受け取った保険金のうち相続税がかからない部分を増やすこともできるので、税負担の軽減にもつながります。

生命保険はすぐに現金化できる強み

相続が発生すると、意外とすぐに必要になるのが「現金」です。

お葬式代や法要の費用、そして納税資金――これらをすぐに用意しないといけませんが、預貯金の場合は注意が必要です。

というのも、銀行口座は名義人が亡くなると“凍結”されてしまい、すぐにお金を引き出すことができなくなってしまいます。

この手続きは思った以上に時間がかかり、相続人たちは困ってしまうことが少なくありません。

その点、生命保険は大きな強みがあります。

保険金の受取人がきちんと指定されていれば、必要書類を提出するだけで、早ければ数日~1週間ほどで指定口座に保険金が振り込まれることも多いんです。

私がこれまでご相談を受けてきた中でも、「お葬式や納税資金をすぐに用意できて本当に助かった」というお声をたくさんいただいてきました。

特に、残されたご家族が金銭的に慌てなくて済むという安心感は、何ものにも代えがたいものです。

また、生命保険には「非課税枠」という税制上のメリットも用意されているので、まさに“相続のためのお金”として最適な手段と言えます。

生命保険の非課税枠の詳細

では、その「非課税枠」とはどんな制度なのでしょうか?

生命保険の死亡保険金については、相続人1人あたり500万円までが「相続税の課税対象外」として扱われます。

この計算式はとてもシンプルです。

500万円 × 法定相続人の人数 = 非課税限度額

たとえば、相続人が「配偶者+子ども2人」の計3人いれば、

500万円 × 3人 = 1,500万円

までの保険金が相続税の対象から外れます。

この“非課税枠”は、銀行預金や株式、投資信託などの金融商品にはない、生命保険だけの特典です。

現金でそのまま残しておけば、全額に相続税がかかってしまうのに、保険金として受け取るとそのぶん課税されずに済む。

ここを知っているか知らないかで、実際に支払う税金が大きく変わってくることも珍しくありません。

だからこそ、「非課税枠」という仕組みを上手に使うことで、相続税の負担を減らし、家族により多くのお金を残してあげることができるのです。

5. 生命保険の加入ハードルと注意点

ここまで読んで、「生命保険を使った相続対策、やってみたいな」と感じた方も多いのではないでしょうか?

でも、「保険って健康状態がよくないと入れないんじゃない?」と心配される方もいらっしゃると思います。

たしかに、一般的な生命保険は加入時に「健康告知」が必要です。

持病がある、年齢が高いなど、条件によっては保険会社から断られるケースもあります。

ですが、最近では健康告知が不要なタイプの生命保険も増えてきました。

このタイプなら、比較的どなたでも入りやすく、しかも“保険”であることに変わりはありません。

もちろん、非課税枠のメリットもしっかり活用できます。

ただし、ここで大切なのは「商品選び」と「設計」です。

本当にご自身やご家族の状況に合った保険を選ばないと、思わぬ落とし穴があることも。

保険商品ごとに細かいルールや条件が異なるため、必ず専門家に相談しながら進めることをおすすめします。

私自身もこれまで多くの相続・保険相談を受けてきましたが、知識の有無や事前の準備で「結果」が大きく変わるのが、この分野の特徴だと感じます。

「どこに相談すればいいか分からない」という方は、一度ご相談いただいても大丈夫です。

焦らず、色んな情報や専門家の話を聞いたうえで、ご自身にベストな方法を選んでくださいね。

まとめ

相続と聞くと、つい「自分にはまだ早いかな」「うちは関係ないかも」と思いがちです。

でも、いざその時が来ると、やっぱり準備しておけばよかった――と感じる方が本当に多いのです。

生命保険の非課税枠を活用することで、残された家族の金銭的な不安をグッと減らすことができます。

「すぐに使える現金」を確保しながら、相続税の負担を減らす。

この制度を知っているかどうかで、人生の安心度が大きく変わります。

大切なのは、「自分や家族に合った方法」を知り、早めに準備することです。

気になることや分からないことがあれば、まずは信頼できる専門家に相談してみてくださいね。

そして、最後にお知らせです。

LINEで登録してもらうとすぐに貯金体質に変わるPDFファイルをお送りしています。

ぜひお気軽にご登録ください!

ABOUT ME
FP福田
FP福田
お金の持っている力を最大限に生かすコスパコンシェルジュ 情報を調べて、今できる最大限に効果の高い商品の購入方法をアドバイスしている。 これまでの相談件数は延べ2000人以上で95%以上の人から満足をしてもらっており、また陸マイラーとして実績は半年で20万マイル獲得の実績。